みなし弁済と過払い金返還請求のトラブル
現在はそうしたことが起こりづらくなっているものの、過去にはみなし弁済と呼ばれるものがありました。これは、貸金業法で定められている金利よりも、多く取られている場合に発動します。
利息を払い過ぎた分って返ってこないのかなぁ?
払いすぎている状態であれば、本来は過払い金として計算されることとなり、請求されれば返還することが一般的な方法です。しかしみなし弁済が認められてしまった場合、その返還はされないことになり、業者の利益として計算されることとなります。
みなし弁済を認めさせない為に
これが適応されてしまうのは、まず書面をしっかりと送っていることが条件です。送っていない場合は、業者の不手際があったと判断されるために、これに該当することはありません。
書面の確認は重要です。
さらに、支払っている側が利息として支払いをしたことを認識しており、任意で払っているとされている場合にみなし弁済というものが発生します。認められてしまった場合は、利息を返してもらうことが出来ません。
過払い返還はスムーズに行われているのか?
こうした動きが出てきたことによって、裁判が何度か行われることになり、問題が起きていることが社会でわかるようになりました。そして、平成21年、ついにみなし弁済は撤廃されることとなりました。
こうした問題が起きてしまうことを防ぎ、この制度自体無かったこととして判断されたのです。しかし、みなし弁済というものが残っているケースがあり、会社側がこれがあったからという話をして、過払い金請求に対して渋っていることもあります。
時間が経過すればするほど争いとなる可能性もあります。
過去にそうしたことがあった場合は、みなし弁済についてまだ残されていると判断され、請求の際にトラブルが起きてしまいます。